紅茶王子のネパール買い付け無駄話 ~あいさつ~
ネパールのあいさつは朝も昼も夜もすべて「ナマステ」。どの時間にあっても同じなのでとても便利だが、たまに「ナマスカー」と言ってくる人がいる...
ネパールはカーストがまだある。「●●・〇〇」という名前の人がいたら「〇〇」の方が所属カーストなのだが、インドの物にさらに山岳民族のカーストが混ざるのでインドより数が多い。
その山岳民族も、一民族の中にさらに細かく階層があるのだが、例えばグルン族の人に会うと「●●・グルン」と名乗っていることが多いが実はこのグルン族の中にも20ほどのカーストがある。上に4個の一番偉いカーストがあり(一個は確かグンデ。他は聞いたけど忘れた)、その下に16のカーストがある。
これらは必要なければあまり名乗らないので外からはわからないし、必要もないのに無理に聞くとすごく嫌がられる。
いちどグルン族の友達に仕事上で必要であったので銀行口座を聞いた事があるのだが、露骨に嫌悪感を出してきた。
普段はとても柔和なとても丁寧な人なのでびっくりしたものだが、振込先がわからねば遠隔で仕事をするのに色々と支障が出るので、
用途をこんこんと説明したら渋々といった感じで教えてくれたが、
そこには名前と部族名の間にもう一つ名前があった。
なるほど教えたくない名前が書かれていたわけだ。結局使わずに済んだのだが(要は万が一のための保険であったのだが)、これはこの国独特の聞いてはいけない話なのだろう。
なんにせよ、外からわからない複雑なものがあるようだ
ちなみにカーストは同ランクでしか婚姻できない、階層違いの婚姻はどちらのカーストにも居場所がなくなるこの理屈といくつかの有名な名前を知っていると「私は実はえらい身分で~」みたいなさもありそうなシンデレラ的な嘘も結構簡単に見抜けたりする。
ご本人の、或いは家族や親族の名前を見ればその人物がどのような出自かある程度分かってしまうのだ。女性にはお勧めの知識だ。