ネパール買い付け無駄話 勝手に財布の中身数えられた話
いちばん最初にネパールに渡航したとき、東の端っこの小さな空港に向かったのだがそこで係官の太り気味のおっさんにおかしな荷物検査をされた。 ...
ネパールはお釈迦様が生まれた国です。
お寺があり国中にお坊様がたくさんいます、サドゥと呼ばれる世捨て人の僧も歩いていますし五体投地をしている方もよく見かけます。
※サドゥという世捨て人、蛇の意味は分からんが頼めば50ルピーくらいで写真を撮らせてくれる
また、総本山ともいうべきお釈迦様生誕の地があって、そこには世界中の仏教一派から出先の人が来ており、彼らが管理するキラキラの建物がたくさん並んでいるそうです。その建物群はネオンの如くキラキラに飾り付けられておりさながら夜の繁華街のように見えるとのことですが、訪れた方によると色々超越しており逆にありがたさがあるという事でした。
ちなみにその建物群を含むルンビニは世界遺産に指定されているので旅行に行く価値ありです。トイレ事情は最悪と聞いていますが。
※あちらの仏像や神像、建物は原色に塗られておりとても派手です
さて、そんなお坊様たちは至る所で修行をしております。それは瞑想のようなものであったり断食であったり、五体投地のようにひたすら祈り続けるものであったり色々なのですが、全く理解できない修行も世の中には存在します。
車で空港に向かっていた時のこと、変な渋滞にぶつかった事がありました
なんだろうと思って前の方を見ると、道端に順番待ちをしているお坊様が五人ほどいて彼らが道の中央を凝視しており、視線の先を見るとひとりの高僧のようなおじいさんが匍匐前進で渋滞している道を横切っているのでした。
その目は真剣そのもので順番待ちしている5人の弟子たちも彼に羨望の眼差しを向けています、それはそれは尊敬されているのだと思いますしきっとえらいお坊さんなのでしょう。
でも傍から見ると頭のおかしい爺さんとその取り巻きがみんなに迷惑をかけているようにしか見えないですし、実際車の人たちは迷惑そうに見ていました。
そもそも匍匐前進を極めても交通渋滞の妖精くらいにしかなれないと思いますが。
のちに1時間くらいで用事が終わり同じ道を戻ってきたのですが弟子が一人ひかれてました。
幸い足を引かれただけなようで道路の真ん中で「ヘルプ」的なことを言っていましたが、車は当然の如く止まらず皆に無視されていました。
わかりきったことをしているんだからそりゃあそうだろうと思いますが、冷たいものです。
僕も助ける気にはなりませんでしたが。
ちなみに他の坊さんは面倒ごとになる前に先に逃げてしまい誰もいませんでしたが、そこは匍匐前進でバディを助けに行けよと思ったのでした。