ネパール買い付け無駄話 コンビニと西洋化の波
ネパールにはローソンもファミマもセブンもない。治安と物流的に展開は無理だと思うがタメルの真ん中には「エベレストイレブン」がある。よく見る...
ネパールは基本的に物価が安く、例えば田舎の方でトマトを1kg買うと50円くらいだったりします。(場所にもよります)
ただ、これはあくまで国内生産できるものに限った話で輸入品はアホみたいな課税があり、例えば自動車は240%の税金上乗せとか。インフラ周りの重税はどうかと思いますが
(国内の自動車メーカーが作ったシェルパという見かけない車もあったはずですが、既につぶれています。誰か写真ありません?)
※これはたしかTATAの車
そんな国外から輸入するもののひとつ、「ガソリン」のお話。
ネパールは産油国ではなくかつ内陸国なのでガソリンも輸入するしかなく値段も日本とさほど変わりません。自家用車やオートバイを走らせているという事はそれだけでそこそこお金を持っているという事です。
そのガソリンが流通しなくなった事があります。
ネパール人にとってガソリンは生活をする上で欠かせないエネルギーです。当然ながら無ければ車は走りません。(一緒にプロパンガスも止まったので家のガスコンロも使えません)
なぜこんなことになったのか?
ネパールは元々親インドの国として発展してきました。同じヒンズー教の国ですから当然と言えば当然です。両国間では国境がはっきりしないほど民族が複雑にまじりあっていますし、ダージリンなどは9割がたネパール人が住んでいたりします。(知り合いは「昔戦争して取られた」と言っていました)
なので、基本的にインド寄りの国家運営をしてきたのですが、10年ほど前に王様が退陣し次に政権を握ったのはマオイストと呼ばれる親中国の一派。彼らが良いか悪いかは別にして国家運営の方向が中国寄りに変わりました。
最初はそうでもなかったのですが(国が混乱しまくってまともに機能してなかっただけですが・・・)ある程度こなれてくると中国寄りの政策をいくつも打ち出してきたそうで、それが気に入らないインドがライフラインであるガソリンとプロパンガスを止めたという・・・。
えらい話で実際えらいことになっていたのですが、それでも可笑しかったのはガソリンをペットボトルで小売りする商売が発生していたことでしょうか。彼らはペラペラのボトル(水用の薄い奴)に入れたガソリンを並べた前で煙草をふかしておりました。便利な水か何かとでも思っているんでしょうか。
※ばかなのか
ちなみに現地のでかい夜行バスに乗っていた時に、ポリタンクを持ってルンルンでバスに乗ってきたお兄さんを見かけたのですが、聞くと「ガソリンを買って帰って来たので売って儲ける」と言っていました。
ただ、透けている液体は真っ黒な上くっさいくっさいにおいを振りまいていたのでガソリンじゃなくって多分重油なのです。
それガソリンじゃないから多分騙されてるし、くさいから車内に持ち込まないでね、と思いました。
あとこの時町中の飲食店が、ほとんど閉鎖又は薪カフェになっていたのですが、薪でもくもく窯を焚いていたカフェで飲んだネパール風レモンティーがたいそう美味かったです。
(たいそう美味かったレモンティーは下の紅茶で作れます、レシピ付き)