ネパール無駄話 洋酒と運転手と4人の子供たち
ネパールには様々な交通手段があるが長距離はマイクロ、大型バス飛行機など。 一長一短だが崖に落ちたりするので安全性を最優先にするのがおすす...
空港でえらいダイナミックな横領をしていたことがあった
あの国は到着後にビザを買う事ができるので大変助かるのだが、問題はここで起きていた
このアライバルビザ、クレジットカードでも現金でも払えるはずなのに、勝手にルールを変えて現金のみにしている頃があった。それだけなら何か理由がある場合もあるのだろうが(停電とか通信障害とか)なぜか現金も「日本人なら日本円のみ」という必ず多めに払わすおかしなルールになっていた。
一度前回渡航時のルピーが残っていたからそれでちょうど払おうとしたら「Noooooo、japaneseonly」とか言い出す。
結局2500ルピーのビザを買うのに3000円の日本円を出し、おつりもくれなかった(本来なら500円相当のおつりのルピーをくれる)。他の係官も見てみたが全員同じことをしている。
じつはこのフロアには諸々含めても20人弱しか職員がいないのだが、警備員も通関ゲートの人間も結構持ち場を離れてウロウロしているし、人の仕事をのぞいたりいたりしているので関係ない苦情を言われたりもする。ビザのおつりが足りないなどはその後の入国審査でもっとも言われる苦情であろう
だが、何年かの間このシステムはそのままだった。何故なのか?
かなり大雑把で申し訳ないが、ネパールの観光客は1日3000人程度、このうち言葉が分かったり、押し問答になってキチンとお釣りをもらっていく人などを除いて、半分の人間から500円パクったとして1日75万円の上りが見込める。
この500円ぶんどりシステムはそのまま計算すると1年で2億7千万円の上りが見込める。当時のネパールの貨幣価値が日本から見ると20~30倍程度違うので、貨幣価値に準ずるなら感覚的には年間50~80億円ほど儲かっている計算だ。
件数を考えると苦情もそれなりに上がっているだろうからこれはさすがにフロア全体が知っている、というかどう考えてもこの強盗団の頭目は空港の長であろう、国の顔とでもいうべき国家唯一の国際空港の長がこれであるのでのんびりした国だとは思う、どうにかお友達になれないもんだろうか
ちなみにこの当時は出国時に荷物に難癖付けて、文句を言おうものならライフル装備の警官(というか軍隊)が輪になって囲んで賄賂を要求したり他でもやりたい放題であったのでこのビザビザ詐欺はまだしもマイルドだが。(体験済み)