• お店のこと
  • 2020.05.12

当店のお茶の仕入れ経路について

お茶の仕入れの方法はいくつかありますが、一般的には日本国内或いは原産国の商社(というより仲買人)から買い付ける
という方法があります。しかし、店主がとっている形式は、産地の茶園に赴いて直接買い付けてくる方法。

なぜわざわざ茶園まで赴くのかというと、こうすることによって鮮度が全然違うお茶が手に入るからです。


直接現地に赴く方法は、いろいろな危険も伴ったりします。国際便で大都市についてからが大変なのですが、お茶を作っている生産地は大抵郊外(というか田舎)にあります。
当然その国内の交通機関で国内を移動する必要があるのですが、過激派が支配する地域をを通る必要があったり(最近のネパールは大分マシになりましたが)、空路陸路の事故の確率は日本とは比べ物にならないくらい多く、崖に落ちているバスを見かけたこともしょっちゅうですし、飛行機が落ちたニュースもそんなに珍しくないです。また、水や生活事情も日本に比べると全く違うので、買い付けに行っている間は健康に特に気を使います。

切り抜けた後なら笑い話で済むのですが、その時その時は辞世の句を詠みたくなることもあります・・・

 

(ちなみにネパールの山奥にいるときはあまり水を飲まずコーラばかり飲みます。それは詰めなおしの水を売っている具合の悪い業者などもいるので大当たりしないように体調管理に気を付けているからですが、買い付け初期の通訳さんに満面の笑みで「コーラ好きだねw」と言われたことがあります。シェルパ人の彼はその辺の川の水とかお構いなしに飲むので理解できない話なのでしょう 笑)

 

そのような大変な地域ですが、住んでいる人達は本当にいい人たちですし、なによりそこまで苦労して現地で買い付けてきた甘美な紅茶、本当においしい紅茶を自分の周りの人達に伝えられると思うと苦労も吹っ飛ぶものです。

とはいうものの、首をかしげながら試しに仕入れてきて日本で改めて飲んだ結果、これは販売には向かないと思うような茶葉もありましたが。

 

当店の紅茶は買い付け方法にこだわっております、というお話。暇を見て買い付けの苦労話なども書いていきたいと思います。

 

より多くの人に紅茶が愛されますように

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