チャイの雑学その2 ヒマラヤ風ミルクティー

というわけで、「チャイの雑学 1 美味しいチャイの作り方」の続きです。

美味しいヒマラヤ風チャイの作り方(2杯分)
用意するもの
a,CTC茶葉4g(ティーバッグだと片付けが楽です)
b,砂糖18g
c,塩0.5g(岩塩などが良い)
d,水100cc
e,低温殺菌牛乳300cc
(安い物であればスーパーで1リットル250円位で売っています。)

1、a,b,c,dを鍋に入れ、濃い色になるまでしばらく煮出します。グラグラに沸かして真っ赤な紅茶にしてください。地獄のようにぐつぐつと。

2、いったん火を止めて低温殺菌牛乳300ccを入れて、コトコト弱火で温めてください。ここではさほど煮出さなくとも大丈夫。

3、茶こしなどで茶葉を取り除きつつ器に移します。

4、ヒマラヤ風チャイの出来上がり、美味しく飲んでください。

更にいろいろしたい方には

5、器を二つ使って、高低差をつけて滝のようにジャバジャバと移し替えます。

6、温かいうちに5を2~3回繰り返します。

7、出来上がり。本格インド風泡立ちモコモコチャイの出来上がりです。

気を付ける点とその理由。
1、CTC紅茶を使う
細かい茶葉は、味が濃く出ます。また、CTCは発酵度が高くカフェインタンニンが濃いので、ミルクに合う。

2、最初に水で煮る
牛乳でいきなり煮出すと、茶葉が開きにくく紅茶を多く使うことになります。なので、最初に水でグラグラに煮出してやります。

3、砂糖をたっぷりと
たっぷり入れないと甘みが出ません。この量でも比較的さっぱりとしています。

4、塩を入れる
塩を入れることで砂糖の甘みと紅茶の風味と牛乳の甘みと、さらに塩自体が良い物であれば塩の甘み(へんな言い方ですが)も感じられまったく違うものになります。何よりも塩なしでは砂糖をもっと大量投入せねば甘みが出ず後口がもったり重くなってしまいます。

5、滝のようにジャバジャバ移す
空気を混ぜることによって、舌触りがクリーミーになります。

召し上がれ。

このヒマラヤ風チャイは、
僕が買付でネパールの山奥を走り回っていた時に、お世話になっている友達が「前川さん、そこに美味しいカフェがあるから寄りましょう」と言い出して特に急いでもなかったので二つ返事で了承し、寄り道したお店で飲んだチャイを再現したものです。

ここのチャイを飲んだ時にチャイの概念が結構な勢いでひっくり返ったのを今も覚えていますが、それくらいに美味でした。今も塩を入れてあるチャイはあまり見かけませんが、ここのチャイは塩チャイの正に完成形でした。

その友達にも通訳さんにもうまいうまいと伝えてぐびぐび飲んだチャイをまねて作ったレシピがこのヒマラヤ風チャイですが、二つほど再現しきれなかった部分があります。

それは、

1、牛乳の殺菌方法時間を聞いたら首を傾げられた、「驚きの無殺菌牛乳搾りたて」

2、そもそも鍋に作り足しているのでレシピなんかない「カップごとに味が違う」

これらは日本で真似したら即保健所が来るのでちょっと難しいのです。

びっくりするくらい美味しいヒマラヤ風チャイ、
ぜひ試してくださいませ

ヒマラヤ風チャイを作るのにおすすめの茶葉は・・・