ネパール買い付け無駄話 カトマンズの日本食事情
僕はダルバートが苦手だ。正確に言うとダル豆が、というか煮豆が苦手なのだ。 ダルバートとはダル豆のスープ、タルカリ(おかず)、サーグ(青菜...
ネパールには様々な交通手段があるが長距離はマイクロ、大型バス飛行機など。
一長一短だが崖に落ちたりするので安全性を最優先にするのがおすすめだ
ちなみに僕は最初は大型バスをよく使っていた
※屋根の上は荷物満載、下にも荷物ペースがあります。
ネパールの長距離バスは、運転手(主に社長が兼任)と車掌兼雑用の子供が4人ほど乗っている。
片道1500円ほどのチケットを持った乗客を40人ほどと、荷物を満載にしているので、片道走って売り上げ10万くらいだろうか。
高給取りの人で月給3万くらいなので、いったいいくらほど儲かるんだろう
さて、イラムから長距離バスで首都に向かっていた時の話。
その時のバスも満席でいつも通りにぎやかだったのだが、車掌である子供たちが何やら不穏な様子。
小さめの子が二人と、眼鏡をかけた真面目そうな子が一人、ここまでは良いのだが、映画俳優でも気取ったのかお洒落な帽子をかぶった子汚いガキ大将一人いて、こいつが他の三人に命令を出して自分は適当に隠れてさぼったり、荷物の上に座ったりしてただただ目障りであった。
ふらふら歩いては人の荷物を勝手に検閲しようとしたり、若い女性に声をかけてみたり、しまいには休憩でとまった店で洋酒の瓶を買ってきて、ぐびぐび飲んでいた。
ネパール人は比較的酒に強い民族ではあるが、それにしたって瓶ひとつ丸ごと飲めばいくら何でもグデングデンになるし、案の定ふらふらで倒れそうになっていた。
いくらネパールがいい加減とはいえ仕事中の飲酒はご法度だ。
もはやまともに歩くことすらできず、その辺の席で勝手に寝ようとしている始末。
仕事の邪魔になっているし、酒臭いので他の乗客も顔をしかめていた、ただそこにいるだけで乗客の迷惑になっている。
子供とはいえさすがダメだろうと思っていたらえらい方法でが解決が行われた。
休憩が終わり、車が出たのだがその彼が乗っておらず外を見たら横を歩いている。しかも「酔いを醒ますので少し歩いてついていきます、ゆっくり行ってください。追いつきますので」とか仕事をなめたことを言っていた。
その話を聞いて、最初はゆっくりだったバスがアクセル全開で走り出した。そりゃああんだけ嘗めたことを繰り返していたらそうなるだろう。
ドライバーの堪忍袋が破裂するのも(よく我慢したと思うが)当たり前だろうが、イラムからカトマンズはおよそ500㎞ある。そのど真ん中あたりで荷物なしで捨てていかれたのだ。電話も持ってないし、知り合いもいないだろう。戻ってくるバス代どころか水を買うお金すら持ってない可能性がある。
下手したら死ぬんじゃないのか、と思うがバスの乗客も他の車掌も安堵顔、途上国らしい大雑把な解決方法だが乗客もみんな声を出して笑ってしまうのでした。