ネパール買い付け無駄話 静止する日
ネパールは基本的に物価が安く、例えば田舎の方でトマトを1kg買うと50円くらいだったりします。(場所にもよります) ただ、これはあくまで...
渡航しだして最初のころ、とても気になったことがありました。それは牛の扱い。 ネパールの牛は神さまの眷属だったりするので、それはそれは丁寧に扱われているらしいのですが・・・
実は現地で見かけるとその扱いはイメージと全然違っていてどの牛も痩せてがりがりの子も多いのです。(上の写真は世界遺産指定の国立公園内なので例外だが)
どうもご飯をあげて寝床を用意して、というようなものではなく殺してはいけない、食べてはいけない、というルールがあるだけで関心がないようにも見えます(実際の心中は知りませんが)。
そんな中で更に気になるのが水牛の扱い。
ネパールの水牛は労働力であるし貴重なたんぱく源でもあります。モモという料理には水牛の肉が入っているのが一般的ですし、街中でバフステーキも食べることができます(硬くて美味しくないですが)
※バフステーキ、チベット料理屋さんに行くとだいたい食べられます。
日本人から見ると違いがさっぱりなのですが彼らの中では完全に別物のようで、大量の水牛に出くわした時に友達が「あの牛さんみんなモモになっちゃうね、美味しいよ」と言っていました、美味しいらしいです。
ところで田舎に行くと両方いっぱいいるのですが、角が立派でない水牛が牛に紛れると、パッと見てどっちがどっちかわからないことが多々あります。 そこで当時の通訳さんに、見るたびに「あれはどっち?」「あれはどっち?」とずっと聞いてみたところ段々答えが怪しくなってきて、最終的に怒られました。
「どうやって見分けているの?」と聞いたら、両手を頭の横にもっていって人差し指をピンと伸ばして「牛はこう!!」、次に人差し指と親指を伸ばして三日月形にして「水牛はこう!!」と言っていましたが、彼の見分け能力を見るにこの分類方法には重大な欠陥がありそうです。
※彼の判断によるならば下の写真は水牛?
ちなみにネパール人の友達とビーフステーキを食べに行ったら、美味そうビール飲みながら完食後に満面の笑みで「あー、食べちゃったー」というので「誘ってごめんね」という話をしてたら「いや、痛風なのよ」とか馬鹿な事を言われましたが、この辺は人によって結構違うのでからかうと怒る人も多分居ます
※その時のステーキ
彼らの戒律を忘れていて、若いバラモンに美味しそうな写真満載のハンバーガーカタログをお土産にあげた時があるのですが、それまでニコニコだったものが見て分かるくらい絶句顔になりましたので。(尚、後でキチンと謝ったら「その心遣いが嬉しいから良いんだよ」と言われました、出来た人です)